NVIDIAのCC(Compute Capability)について

Last update: 205/1/29


Compute Capability(CC)とは

NVIDIAのGPUにはCompute Capability(CC)という概念がある。NVIDIA公式によるCCの説明は以下にあるが、ざっくりいうとGPUのハードウェアでサポートされている機能を識別するためのバージョン番号とのこと。

https://docs.nvidia.com/cuda/cuda-c-programming-guide/#compute-capability

CUDA対応GPUのCCについては、NVIDIAの以下のサイトから確認することができる。

https://developer.nvidia.com/cuda-gpus

例えば私が保有しているGPUだと、以下のようになる。

GPU Compute Capability
GeForce Notebook RTX 3050 8.6
Jetson Nano 5.3
GeForce GTX 750 Ti 5.0

CCとCUDA Toolkit Version

NVIDIAのWebサイトの説明によると、CCはアプリケーションの実行時に、現在のGPUで使用できるハードウェア機能や命令を判断するために使用されている。

CUDA ToolkitについてもVersionによって対応しているCCが異なる。Wikipediaの以下のページの表にわかりやすくまとめられている。(以下ではCUDA ToolkitではなくCUDA SDKという表現が使われている)

https://en.wikipedia.org/wiki/CUDA#GPUs_supported

例えばCUDA Toolkit Version 12.0~12.5では、CC 5.0~9.0のGPUしか対応していない。

なお、現時点の最新版Toolkit Version 12.6についても以下の「Which GPUs are supported by the driver?」の部分を読む限り、12.6でも~12.5と同じくCC 5.0~9.0のGPUに対応しているようだ。

https://docs.nvidia.com/deploy/cuda-compatibility/#frequently-asked-questions

また、CUDA Toolkit Versionについて、NVIDIA driver versionの最小versionも記載があるため、driverが古すぎると動かないようだ。基本的には、最新のdriverを使うのが無難だと思われる。


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