WSLを別のDriveに移す

Last update: 2025/2/10


環境

Windows 11 Home 24H2

WSLを別のDriveに移す

WSLはデフォルトではCドライブにインストールされるが、Cドライブの容量がひっ迫してきたためDドライブに移すことにした。手順をメモしておく。

まずPower Shellから以下のコマンドでインストールされているDistribution名を確認する。今回はUbuntuをDドライブに移す。

> wsl -l -v
  NAME      STATE           VERSION
* Ubuntu    Stopped         2

まずPower ShellでDドライブに移動し、適当な名前でディレクトリを作る。今回はwslという名前にした。

> cd D:\
PS D:\> mkdir wsl
PS D:\> cd wsl

作成したディレクトリの中で以下を実行して、インストールされているUbuntuを適当な名前でエクスポートする。今回はubuntu.tarという名前でエクスポートした。

PS D:\wsl> wsl --export Ubuntu ubuntu.tar
エクスポートが進行中です。これには数分かかる場合があります。 (158777 MB)

この操作を正しく終了しました。

エクスポートが問題なく完了したら、--unregisterを実行することでCドライブのUbuntuが削除される(削除されたらもとには戻らないので注意)。削除後に、Dドライブで先ほどエクスポートしたファイルを--importでインポートする。

PS D:\wsl> wsl --unregister Ubuntu
PS D:\wsl> wsl --import Ubuntu D:\wsl D:\wsl\ubuntu.tar
この操作を正しく終了しました。

Ubuntuを起動する場合は、Power Shellから起動してもよいしスタートメニューからも、これまでと同様に起動できた。

エラーの対策

私の環境だと上記の作業後にUbuntuやPower Shellを開くと、以下のように「ユーザー設定の読み込み中にエラーが発生しました」という表示が出るようになった。

このままでも特に問題なく使えたが、いちいち表示が出るのはうっとおしいのでChatGPT先生に聞いてみたところ、iconの設定を確認しろとのことだったのでUbuntuを起動してウィンドウの上のバーの上で右クリックをして「設定」を開く。

Ubuntuの設定を見ると、アイコン画像のPATHがおかしくなっているようなので「アイコン」を選択する。

さきほどUbuntuのimportを実行したDドライブのディレクトリの中にアイコン画像があるので、これを選択する。

最後に、忘れずに「保存」を押す。これでエラーが消えた。

参考文献

WSL の基本的なコマンド | Microsoft Learn

Ubuntu(WSL2)をCドライブからDドライブへ引越す


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